日本橋川・神田川・隅田川の
震災復興橋梁を巡る
3月11日で東日本大震災から3年となる今、
都心の水辺から大都市の防災を考え、震災復興橋梁を
船上から見学し、関東大震災後の震災復興事業と
都市防災についての解説を聞く川巡りクルーズが
3月9日(日)に開催されました。 (主催:神田リバーサイドプロジェクト)
出発地点は千代田区防災船着場(日本橋川・千代田区庁舎裏)
午前・午後の二便のクルーズが行われ参加者は合計80名でした。
コースは、千代田区防災船着場を出発して北上し神田川へ出て
東へ向い柳橋から隅田川へ出て川を上り
スカイツリーを船上から見学してユーターンして川を下り、
亀島川へ進入してから日本橋川へと出て出発地点の
千代田区防災船着場へと戻る2時間の船旅となりました。

案内役は、主催者「神田リバーサイドプロジェクト」の岡田さん。
船は浅草橋「三浦屋」の粋人丸でした。

日本橋川から神田川へと出てきました。
ユリカモメを追って水道橋をくぐります。

船上からお茶の水橋の橋桁の裏側を眺めるという不思議な体験。
お茶の水橋はラーメンゲルバー構造。昭和6年に竣工しています。

自分の目線より上を地下鉄・丸の内線の電車が走っていきます。
解説は日大理工学部特任教授の伊東孝先生。
相当マニアックで専門的な内容のお話をところどころでしてくれました。

昌平橋は大正12年竣工。
歩道と車道が別々の3つのアーチ橋が一体となった美しいレンガの橋です。
神田川と旧万世橋駅のレンガとの調和が美しい景観となっています。

隅田川を上りスカイツリーを間近に見学。
清洲橋こしに見るスカイツリーの光景は船上からしか見えません。

日本橋川への帰途は中央区新川(霊岸島)を囲む亀島川からとなりました。
橋桁すれすれに水上を船が進む体験も日常ではありえないことでした。

日本橋川を進むと修復工事中の常磐橋があります。
明治10年竣工、都内唯一の伝統工法による石造りのアーチ橋です。
工事中とのこともあり橋の断面の構造を垣間見ることができました。
来年3月完成予定です。
日本橋川をさかのぼり日本橋、常磐橋、鎌倉橋、神田橋を抜けて
出発地点でもある千代田区防災船着場へと戻りました。
水上、船上から震災復興橋梁の名称、水系、構造、竣工年や
さまざまな時代の橋に関わる人や町のエピソードを案内・解説していただき
都市防災を改めて考えることができた充実の2時間のクルーズでした。
@団長