3月3日は、女の子のおまつり「桃の節句」です。
と言えばお雛さまの人形飾り。
神田で見ることができる雛人形を紹介しましょう。
天野屋

神田明神参道鳥居際の「天野屋」さんは、江戸時代幕末の弘化三年の創業ですから
この地で約170の商いの歴史を積み重ねた神田でも有数の老舗なのです。
地下の糀室で造られる甘酒、納豆、味噌などの商品は健康食品として改めて注目されています。
徳川黎明会認定のこの雛人形は尾張徳川家の姫君所要の人形を限定で
復元制作された、貴重な狩衣姿有職雛と呼ばれる人形なのです。
◎例年通り天野屋さんでは3月3日に限り店頭紙コップの甘酒無料サービスがあるそうです。
学士会館

神田錦町三丁目に、まさにそびえ立つ「学士会館」は昭和3年の建築と言うから80年以上の歴史。
文化庁指定登録有形文化財であり、東大発祥の地、日本野球発祥の地としても知られている。
建物や内装の豪華重厚な雰囲気にも負けない大きく立派な
七段飾りの雛人形が旧館、旧玄関を入った正面に飾られている。
京都の某名家の人形を借りうけて展示しているという。
建物の持つ雰囲気と合せて鑑賞するとより一層の魅力を味わえると思う。
神田の家

江戸総鎮守神田明神に隣接する区立宮本公園には大層な木造建築物「神田の家」がある。
江戸時代から続く鎌倉町の材木商「遠藤家」の店舗兼用住宅を移築建設したもので
千代田区指定有形文化財にふさわしく贅沢な木材をふんだんに使った豪華で貴重な木造建築である。
その遠藤家に伝わる由緒正しい雛人形七段飾りが玄関に展示されている。
周辺いっぱいにも今となっては珍しい貴重な小物や玩具が並べられている。
木の温かみと雛人形の艶やかな装いを同時に感じることができる空間である。
◎神田の家公開は8のつく日。内覧は有料・ガイドつき。庭や玄関は無料で見学できる。
千代田区役所

千代田区役所は地域的には神田ではないが。神田の多くの人も出入りしているので掲載した。
玄関から区民ホールやエレベーターホールへ行く途中に展示してあるので和みの時がもてる。
9、10階の図書館や食堂は眺望抜群なので合せて見学されても良いかと思う。
庭のホテル

水道橋駅からほど近い三崎町一丁目の和のコンセプトの上品でありながら親しみのもてる
「庭のホテル東京」は、あのミシュランの「快適なホテル」認定を受けている。
清楚で清潔感がただようロビーに七段飾りの雛人形が飾られていて可愛い雰囲気を醸し出す。
人形は昭和初期の職人の作とか。シンプルさの中に手の込んだ細かいところまで
美しい仕上がりとなっていて、ホテルの空間に見事に溶け込んでいる。
◎五月の端午の節句に展示される豪華で珍しい武者人形の展示も必見と思う。
☆千代田区観光協会の「千代田のひなまつり」特集は→コチラ
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