神田明神隣接の千代田区立宮本公園内の
木造日本家屋「神田の家」は千代田区指定有形文化財。
「神田の家」は江戸時代から続く鎌倉町の材木商、遠藤家の店舗住宅を
修復して、この地に移築した見事な木造日本家屋です。
長い間、神田明神氏子総代として地域に貢献した故遠藤達蔵氏に
所縁の深い神田明神の隣に存在することの意義も大きいのです。
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基本的に8がつく日に(8,18,28日など)に予約制で内部の見学ができます。
また、企画催事として日本手妻などが不定期に開催されている。
下の写真は10,11,12,1月と4回に渡っておこなわれた「江戸木遣り入門講座」の様子。
町鳶、いわゆる鳶頭(かしら)から木遣りを教わろうという講座でした。

さて、今回はこの神田ブログライター「@団長」が神田町歩きの仲間たちと
改めて「神田の家」を見学させていただきました。

まず、玄関で今月いっぱい展示されている羽子板を中心とした正月飾りを見学。
高価な羽子板から絵が描いてあるだけのおもちゃの羽子板までさまざまです。

玄関から見上げると凝ったつくりの「肘掛欄干」が見える。
波に千鳥の彫刻を見つける。

珍しい希少な木材をふんだんに使った材木商のこだわりが各所に垣間見える。

階段を上がって2階へ。7.5畳の次の間の天井は杉を矢羽根のように網代編みにしている。
奥の12畳の広間との仕切りの欄間は竹林の透かし彫り。

2階の欄干から顔を出すと隣接する神田明神のお社が目前に見える。

南面の口から暖かい陽射しが差し込む1階の6畳の和室は茶室仕様。
贅をつくした造りは、屋久杉をふんだんに使った船底天井。
松文様の下地窓など驚くほど凝ったつくりになっている。
と、言うような木造建築の構造や造りなど専門的なことや遠藤家のこと、移築の苦労話。
などNPO「神田の家」のスタッフさんが懇切丁寧に説明してくれます。
※二月中旬頃からは玄関に桃の節句のお雛様が飾られ展示される予定です。
◎「神田の家」正月飾りや外観は→コチラ
◎ぜひ見学にお出かけください。「神田の家」詳細やら見学申込みは→コチラ
@団長