皆さん、九段・靖国神社の入口に「アジャンタ」という
インド料理屋があったのをご存知ですか?
知っている、と答えた方は結構いいお歳かも。
大鳥居のそばからアジャンタが姿を消してから、
はや四半世紀が経つのです。
でも、アジャンタがなくなったわけではありません。
知っている人は、知っている。
二番町の日テレ通り沿いで、今でも大繁盛です。
2月16日(水)pm2:00

本社機能は汐留に移転してしまいましたが、
もとは麹町二番町に本社があった日本テレビ。
旧本社社屋は、いまでも「麹町分室」として、
バラエティー番組の収録などを行っています。

その麹町分室の正面玄関前の公開空地から小道を隔てて、
すぐ隣にあるのが、現在のアジャンタです。
オープン当初は、都内でも珍しい24時間営業のレストランでした。

玄関を入ると、1階はテイクアウトもできるカウンターと、
インド製の品々が並ぶお土産コーナーがあります。

2階に上がると、着席式のレストランです。
ちょっとインド風な色彩感覚のインテリア。
独特な雰囲気の中で、インド料理を召し上がっているお客さんは、人種もいろいろ。
周辺のオフィスから来る日本人ビジネスマンもたくさんいましたが、
近くにある大使館から来たとおぼしき外国人の方々もいっぱい。
パッと見て、会話の発音を耳にしただけですが、国籍の多さも種々雑多の様子。
さすが多民族国家インドならではの光景?

アジャンタのインド料理は、基本的に南インド風。
私は、なにを隠そう、昔からインド料理が好きだったもので、
日本(東京)におけるインド料理には一家言ある。
つま~り、ナンなどというものは、少し前の東京のインド料理屋にはなかった!
東京のインド料理の草分けであるアジャンタと銀座のナイルは、
どちらも南インド出身の料理なので、ナンは作らないはずなのです。
主食は、我々と同じコメ。
また、小麦粉を使うパン的なものは、チャパティであったのだ。
私の記憶によれば、北インド料理(というよりタンドール窯料理)のナンがポピュラーになってきたのは、
赤坂にモティというインド料理屋ができてからのような気がする。
(コレはコレで、美味しいのですが、、、)
そんな話を、アジャンタ創業者ラーマ・ムールティ氏の息子さんである
ジェイ・ムールティさんにお聞きしました。
「そうですね。ウチがインド料理を始めたころは、
ナイルさんとアジャンタの独占市場でした。その後に、アショカさんなどができました。」
アジャンタは、南インド料理ですよね?と尋ねると、
「いやぁ、ムールティ家の家庭料理ですよ」とのこと。
キーマ・チキン・マトンの定番カレー・メニューは、
ジェイさんにとっておふくろの味だったのです。
お断りしておきますが、いまではアジャンタでもナンを扱っています。
でも、ジェイさん曰く「普通のインド人より、
日本人のほうがナンという食べ物を知っていると思いますよ」。
人口の多いインドでは、然り。
最近では、中華料理店に負けないぐらい目に付くようになったインド料理店。
そのインドと戦後日本とアジャンタの繋がりについては、次回報告します。
AJANTA(アジャンタ)
千代田区二番町三番地11
tel:03-3239-6168
営業時間:月~水・日 am8:00~翌2:00(L.O.)
木~土 am8:00~翌3:00
定休日なし
by悉皆屋紺哲