江戸時代からの由緒正しき文教地区、御茶ノ水駅一体と駿河台周辺は人呼んで「日本のカルチェ・ラタン」。カルチェ・ラタンとはパリ市内の学生街地区の名称だ。エリアの散策は御茶ノ水駅から。駅ホームからは神田川に架かる聖橋を、駅を出れば美しいニコライ堂を眺めて緩やかに坂を下る。
東京のカルチェ・ラタンは趣味多き街。まずは明大通り沿いの楽器店街へ。冷やかしのはずが誘惑に負けて、何十万円もするビンテージギターを買う……なんてことも。寄り道も大いに結構。途中、明大校舎の間の道を上っていくと山の上のホテルに辿り着く。ロビーで優雅にひと休みも悪くないが、ホテルを右に折れた先のマロニエ通りもなかなか。まるでパリの裏町のよう。
そのまま駿河台下まで出れば、小川町のスポーツ用品店街となる。特に、年間を通じて扱うスノボやスキー用品の品揃えは都内でも随一。
靖国通りを神保町駅方向に向かえば、そこは古書店街。明治時代、学生たちが使い終わった教科書を売っていたことから発展したとか。古書店と新書店を含めれば、世界最大規模の本の街になる。良質な喫茶店も多いので、あとは気の向くまま趣味の街を堪能しよう。


JR御茶ノ水駅聖橋口スタート  美しいアーチ橋の聖橋を後に、「ニコライ堂(東京復活大聖堂)」  靖国通り沿いの小川町から駿河台下のスポーツ用品店街で買い物  靖国通り沿いの駿河台下から神保町交差点、1本裏手のすずらん通り辺りは神田古書店街。歩き方は「本と街の案内所」で情報収集  古書店街から錦華通り付近の「新世界菜館」「avocafe」など食事処でひと休み  錦華公園横の急坂を上り、文人に愛された「山の上ホテル」  男坂を下り錦華通り。カトリック神田教会の美しい佇まいを眺める  JR水道橋駅東口ゴール


伝統とモダンが調和する落ち着いた静謐なホテル
◆庭のホテル 東京/ホテル
武蔵野の面影が宿る中庭を擁し、客室には障子や和紙が用いられるなど、粋な江戸の和の意匠が随所に息づく居心地の良い空間は海外の旅行客にも大人気。JR・地下鉄水道橋駅東口徒歩3分。1名1泊1万9800円~(サ別)、お得な宿泊プラン多数あり。三崎町1-1-16。☎03-3293-0028。
静かに時を刻み続ける文化人のホテル
◆山の上ホテル/ホテル
アール・デコを基調とした昭和初期のクラシカルな建築。都心ながら高台の静かなロケーションにあり、作家たちの定宿として親しまれてきた。全館にマイナスイオンを流すなど現代的なサービスも充実。JR・地下鉄御茶ノ水駅御茶ノ水橋口徒歩4分。神田駿河台1-1。☎03-3293-2311。
楽器、CD、レコード……音楽にどっぷり浸かる
◆楽器店街/楽器店
御茶ノ水駅から駿河台下の交差点に下る明大通り沿いは、楽器店がずらり。クロサワ楽器、下倉楽器などではギターやバイオリン、管楽器、ピアノなどあらゆる楽器が揃い、楽譜、音楽関連の書籍も豊富。ビンテージギター専門店やCD・レコード店、ホールやレンタルスペースも充実。
掘り出し物など 本と出会う楽しみ満載
◆神田古書店街/書店その他
神保町は古書店が密集する世界屈指の古書店街。近代文学・美術・演劇・音楽・文庫・漫画など専門分野ごとの古書店がずらりと並ぶ。秋には「神田古本まつり」(写真)と、多くの出版社が参加する「神保町ブックフェスティバル」が開催。本のワゴンセールのほかパレードや演奏会、講演会なども。
大正10年創業 貴重なかるたの展示も
◆奥のかるた店/かるた専門店

かるたや百人一首はもちろん、花札・囲碁将棋・すごろく・トランプなど“あそび”にまつわる商品を扱う。2階「小さなカルタ館」では、かるたや百人一首の貴重な資料を展示。地下鉄神保町駅A4出口徒歩3分。11~18時(日は12~17時)、第2・3日曜休。神田神保町2-26。☎03-3264-8031。
一度は口にしたい江戸の名酒、豊島屋の白酒
◆豊島屋本店/酒屋

慶長元年(1596)に創業。名物は「江戸の草分豊島屋の白酒」(180ml、472円)。みりんに仕込んだもち米と米麹を石臼で碾いた白酒で、『江戸名所図会』にも登場。地下鉄神保町駅A5出口徒歩4分。10時30分~17時、土・日・祝休。猿楽町1-5-1。☎03-3293-9111。

お目当ての本からおいしいランチまで
◆本と街の案内所/ガイド
古書店約170軒、新刊書店約30軒、各種出版社が集中する本の街、神保町。本はもとより、神保町に関する様々な情報を提供する拠点として平成19年10月にオープン。自由に閲覧できる情報端末あり。地下鉄神保町駅A7出口徒歩1分。11時~18時、日・祝休。神田神保町1-7-7。

レトロな雰囲気もグッド エレガントな洋菓子店
◆柏水堂(はくすいどう)/洋菓子
昭和4年創業。こだわりのケーキは、文豪や女優さんにも愛された。フレッシュバターを使ったプードル型のケーキ380円は、おみやげに喜ばれる名物。奥の喫茶室のステンドグラスも美しい。地下鉄神保町駅A5出口徒歩1分。9時30分~19時、日・祝休。神田神保町1-10。☎03-3295-1208。

留学時代の周恩来も訪れた神保町に形成された中華街
◆神保町中華街/飲食店など
明治時代、神保町にあった東亜高等予備学校には多くの中国人留学生が学んでいた。彼らの衣食住を賄うように、神保町には華僑の中華料理店などが密集し、中華街が形成された。当時の規模ではないものの、今でも神保町には、「新世界菜館」(写真)など本格的な中華料理を味わえる店が多い。

量があるのに胃もたれなし
◆エチオピア/カレー

普通に頼んでもたっぷり大盛りのご飯320gに、大きい具たっぷりのルー。鶏・豚・牛から取ったブイヨンが具とよく馴染み、さらに独自に配合したガラムマサラの香りが食欲をそそる。癖になりそうな味わい。辛さ調整も可。珈琲も美味。地下鉄神保町駅A5出口徒歩5分。11~22時LO(日・祝は~20時30分LO)、無休。神田小川町3-10-6。☎03-3295-4310。

あくなき追求で生まれた味
◆松翁(まつおう)/そば
茨城から仕入れたそばの実を店で製粉、毎朝4時半に起きて打つ。つゆは化学調味料を一切使わず、昆布やかつお節、?油にも徹底してこだわる。天ぷらのエビやアナゴは生簀の新鮮なネタを使い、素材と手間を惜しまぬが故に、しみじみ旨い。地下鉄神保町駅A5出口徒歩6分。11時30分~15時30分・17~20時(土は11時30分~16時)、日・祝休。猿楽町2-1-7。☎03-3291-3529。

アボカド尽くしで幸せごはん
◆avocafe(アボカフェ)/アボカド料理
定食屋や居酒屋が多いこの界隈、女性1人でも入りやすい店にしたいと、美容と健康に良いアボカドを主役に。アボカドはどんな食材とも相性が良く、メニューも豊富。やみつきスパム丼はランチ900円、夜1150円。地下鉄神保町駅A5出口徒歩3分。11時30分~15時・18時~22時30分LO(土・日・祝は12時~22時30分LO)、不定休。神田神保町1-2-9・3F。☎03-5281-6177。

ランチにも思わず生ビール
◆ランチョン/ビヤホール
創業100年を迎えるビールと洋食の店。自慢の生ビール620円は、徹底した品質管理の元、熟練の技で注がれる。クリーミーな泡が魅力。創業以来のレシピにこだわった料理は、手でつまんで食べられるビーフパイ1050円など工夫も。写真はメンチカツ1000円。地下鉄神保町駅A5出口徒歩1分。11時30分~21時LO(土は~20時LO)、日・祝休。神田神保町1-6。☎03-3233-0866。

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一般社団法人 千代田区観光協会